涼宮ハルヒの進級(SOS団とは別のお話)(エスカルゴンさん作) - 30 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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涼宮ハルヒの進級30(SOS団とは別のお話)

青い……人形の……大きな……巨人が、手を振るたび強い振動と大きな音が伝わってくる。前に建っているビルだかマンションのせいで青い巨人の周りがどうなっているかわからないけどおそらく、青い巨人が立ち並ぶ建物を破壊しているんだろう。青い巨人と距離をとるため反対方向へ走りだす。その間に色々考える。まず、ここはどこだ?  知るか。        何で誰もいない?    知るか。        あの青い巨人は?    知るか。        何でこんな状況になった?知るか。        と、考えたが答えが出る筈もなく、ひたすら青い巨人とは反対方向へ走る。その間も音と振動は伝わってくる。そういえば、辺り一面灰色の世界だ。反対方向に走っていても灰色一色の世界だ。マジでやばくなってきたぞ。疲れてきたので走るのをやめる。肩で息をしながら今まで走ってきた道を見て、視点を上に向ける。改めて巨人の大きさを実感した。ん?なんか飛んでるぞ。巨人の周りを小さな赤い玉がいくつも飛び回ってる。素早すぎて数は分からないが、青い巨人に体当たりをくらわせている。だが、巨人の身体を擦り抜けるだけで効いてはいないみたいだ。

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