特捜戦隊デカレンジャーSPIRIT(SAFAIAさん作) - 37 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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特捜戦隊デカレンジャーSPIRIT(#041)

「誰だ、貴様は!。」
自分が慣れない場所に居て混乱しているのか、龍はシルラを鋭い眼差しで睨みつけた。彼女は一瞬怯んだが、龍に状況を分かって貰おうと必死に説得した。
「私は貴方の味方よ。怪しいものではないわ。貴方は、怪奇重機(アリエナイザーが乗る兵器)が街を襲って逃げる途中に、御家族と逸れてしまったみたいなの。妹さんにも、いつか必ず会わせてあげるわ。だから安心してちょうだい。私の名は、シルラよ。」

一方美波は、トルネードショット(以前「サイバーショット」と掲載しましたが、これは間違いでした。お詫び致します)がどうしても上手くできず、伴番から怒られていた。
「おい美波、何度言ったら分かるんだよ、宙返りが出来てないうえに、腕に力入れすぎってさっきから言ってるだろっ!。」
彼は大声で怒鳴り、手で美波の頭を叩いた。
「いったーい、伴番さんなにするのよ!」
美波も彼に負けないくらい大声で怒鳴った。
「お前がいつまでたっても出来ねーから俺は怒ってるんだよ!。」
二人の怒鳴り声は、デカルームの外まで聴こえていた。
「二人とも止めて下さい、外まで聴こえてますよ。」
「うるさい!」
隊員の一人が止めに入ったが、彼らは一蹴。二人の激しい口論は夜まで続いた。そして遂に、美波がこんなことを。
「私、独りでも闘えるんだもん、伴番さんの特訓なんか要らないっ!」
伴番も、
「お前がそうしたいんならどうぞ、俺も二度とお前に教えてやらねーからな。」
美波は、デカルームを出て行ってしまった。

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