特捜戦隊デカレンジャーSPIRIT(SAFAIAさん作) - 36 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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特捜戦隊デカレンジャーSPIRIT(#040)

美波は、伴番の指導で、宇宙拳法のひとつである「ジュウクンドー」を使った大技、「サイバーショット」の訓練に励んでいた。銃撃音が部屋中に鳴り響く。

「美波、構え方がおかしいぞ、君は腕に力を入れすぎるんだ。だから撃ちにくくなるんだ!」
彼は、美波の腕を掴みながら銃を持たせるが、彼女は目に涙を溜め、泣くばかり。
「はぁ~。」
伴番は溜め息をついた。

一方美波の兄の龍は、先日のブラスト側メカ人間の襲撃後、地下室に生命維持装置を移され、相変わらず眠りについていた。シルラは心配そうに彼を見つめていた。

「う…ううっ…。」
かなり時間がかかるかと思われていた龍の体力の回復は、意外にも早かった。

「ここは…どこだ…。」
辺りをきょろ?見回す龍。シルラと目が合うと、龍は彼女をすぐさま睨み付けた。

「あっ、誰だ貴様は。」
装置を破壊しようとする龍。シルラが必死に止めた。
「私は怪しいものじゃないわ、近藤龍君。私は貴方の味方よ。」

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