特捜戦隊デカレンジャーSPIRIT(SAFAIAさん作) - 34 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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特捜戦隊デカレンジャーSPIRIT(#038)

マシンは完成した。だがそのとき、美奈子は手の平を返し、一也の催眠術を解くと、すぐさまナイフを突き付けた。

「ご苦労だったわ。でも、助けるわけにはいかないわよ。」
「どういうことだわ。」
「裏切り者には死あるのみ!」

一也にナイフを向け、今にも刺そうとした美奈子だったが…。
「バーン!」
壁を突き破り、パトスライダーが突入した。
「叔父様!大丈夫ですか!」
「美波…何故…。」
「説明はあとで。それより早く逃げて下さい!」

「美由紀…。」
「私がやります。」
チョップで檻を壊し、美由紀を救出した美波。

「おのれ…美波…近藤家の人間の分際で我々に逆らうとはいい度胸だ!」
美奈子と闘う美波。激しい銃撃戦を繰り広げる。
「何故叔父様を狙ったりしたんですか!」
「私には裏切り者を抹殺する使命がある!本来はアンタも死ぬべきなのよ!」
一也を逃がしながら、遂に外まで来た美波たち。
「いつまでも遊んでられないわ。一也、美由紀、アンタたち二人には死んでもらうわよ!」
トリガーを引こうとする美奈子。そして…。
「バンッ!」
「うっ!」
だが、撃たれたのは一也ではなく、美波本人だった。ふらふらとその場に倒れ込む彼女。
「美波ちゃん!私たちを庇って撃たれるなんて…。」
泣き崩れる美由紀。

だが、彼女は間もなく起き上がった。というのも、隊員服の下からスワンの製作した新型防弾チョッキを着用していた為、助かったのである。
「よかった…。」

そのとき、美奈子が怪重機を呼び寄せた。
「許さないわよ美波!」
「叔父様、美由紀さん、先に乗って!緊急変身(エマージェンシー)、デカパープル、フェイスオン!」
ヴァルスのシートの後ろに二人を乗せ、美波はチェンジし、操縦桿を握る。

「行くわよ、ドッキングウェイ!」
デカバイザーが出撃し、ヴァルスが勢いよくスピンしながらその中へ。
ロボモードへと変形し、戦闘を開始する。だが、相手のビームに苦戦し、遂には殺られそうに。

そのときだった。かすかだが、サイレン音が。
「私たち無視して、一人で闘おうなんて、ずいぶん勇敢じゃないの!」
「心配させやがって!」
「さて、早くやっつけるか、ベイビー!」
「麗香さん!優!拓也!」
「行くわよ!みんな、いいわね!特捜合体!」
「特捜合体!」

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