特捜戦隊デカレンジャーSPIRIT(SAFAIAさん作) - 31 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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特捜戦隊デカレンジャーSPIRIT(#035)

偽麗香たちの怪力に苦戦する美波。そのとき、ヴァルスが起動し、美波に指示を下す。「とにかく、このままじゃ勝ち目はないわ、美波、早くチェンジなさい!」
「分かった、ありがとう。」彼女は、SPライセンスを起動させ、変身コードを唱えた。
「緊急変身(エマージェンシー)、デカレンジャー!」
だが…。
「きゃーっ!」
なんと、周りが大爆発を起こしてしまった。実は、ここは美奈子が作り出した異次元空間。実際美波の目には見えなかったが、爆発性の薬物がまかれてあったのである。
「どうして…変身できないのよ!」
頭の中で美奈子の声が響いた。
「あら、ごめんなさい、言うのを忘れていたわ。貴方が変身しようとすると、ここはそのエネルギーに反応して、爆発するようになってるのよ。つまり、チェンジすることは死と同義ってことなのよ。」

「こんな危険な、私を陥れようとするなんて卑怯な!叔母様、一体何故あんな悪商人の手先になんか!」
「(高笑い)まぁ、随分口が達者な子ね、誰に似たのかしら、いいわ、何とでも言いなさい。どうせ勝ち目は無いんだから、いくらあがいたって無駄よ。」

美波は、身内が悪に手を染めてしまった悲しみと、変身で不可という悔しさという二重の感情を押さえようとしながら、襲い来る敵に立ち向かっていった。
「許さない、卑怯な手を使って人間の心の弱さにつけこむなんて、絶対に許さない!」

美波の怒りは頂点に達した。彼女は、ジーンズの裾から隠し持っていたナイフを取り出すと、偽者の5人の身体を次々と切り付けた!

「ウィーン!」
爆発するメカ人間。混乱はようやく収まったかに見えた。だがまだ、美奈子の策略はこれで終わりでは無かった。

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