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ヒグラシのなく頃に(消滅編其の百三十一)
「あのなぁ、」
「それで?なにか用があって電話したのではございませんこと?」
「ああ、昨日のことでな・・梨花ちゃんは?そこにいる?」
それを聞いて沙都子の声が少し下がるやっぱり止めとけばよかったのだろうか?
「ええ、いますことにはいるのですけど・・その・・まだ、寝てまして・・」
時計を見る・・9時を少しまわったところだった
「梨花ちゃんは休日はこんな時間まで寝てるのか?意外だな」
「いえっ、いつもはこの時間はとっくに起きているのですけど、なんていうのか・・その・・」
「どっか具合でも悪いのか!」
「えっと・・その、二日酔い・・でして・・」
「はぁ!」
「昨日なんか飲みすぎたみたいで・・頭がガンガンするらしいですの・・」
「昨日何があったんだ?」
「さぁ、昨日は夜遅くに帰ってきたみたいですし・・何とも・・」
夜遅く?なんとなく気にはなったが、あまり深いことは気にしないでおく・・
「そしたら、大丈夫みたいだな・・昨日あんなことがあったから心配になってよ・・
何にもないんなら大丈夫か・・それと・・・沙都子・・その・・」
「はぁ、私は大丈夫でしてよ・・みんな心配性ですわね。」
えっ、みんな?
「さっきも魅音さんから同じ様な電話が来ましてよ・・」
「そうなのか?」
「ええ、余計な心配しなくても私は大丈夫ですのに・・」
その声は少しうれしそうだった・・素直じゃねぇな・・
そう言えば・・もう1人・・ノアサはどうなったんだろう?昨日はかなりひどかったが・・
「わかった、夕方もう一回だけ、電話するから、」
「ええ、わかりました梨花に伝えておきますわ、では、」