ヒグラシのなく頃に(消滅編)(クリスタルパロディンさん作) - 98 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ヒグラシのなく頃に(消滅編其の百十五)

窓の外を見た・・白い建物がはるか向こうに見え・・近づいてくる・・
(ぽたっ、ぽたぽたぽた、)雨が打ち付けるように降ってきた・・
車を止め、校長はノアサを抱えて診療所のドアまで走った・・
「すみませ―ん!入江先生はいらっしゃいますかな?」
男特有の太い声が診療所に響く
出てきたのは・・鷹野だった・・
「先生はちょっと外出しております・・どうなされました?」
「ベッドを借りても構わんかな?」
鷹野はちらりとノアサを見た・・相変わらず目をつむりぐったりとしている
「診療室のベッドでよろしければ・・こちらに・・」
通されたのは見慣れた診療室・・そこにある小さなベッドにノアサを降ろした・・・
「私は野木君の保護者と連絡を取るからね、君は彼のそばにいてあげなさい・・」
そう言うと校長は出て行った・・私とノアサの二人だけが残った・・
静かな空間・・外は大雨が降り始めたみたい・・
「ノアサ・・あなたはわたしを殺すの?」
ふと・・出た言葉・・もちろんノアサが答えてくれるはずもない・・我ながらばかなことをしてると思った・・
「ぼくを・・ころ・・して・・」
それはうわごとのように、ふと耳に入った言葉・・ノアサはまだ目をつむってる・・私は気まぐれにその言葉に答えた
「どうして、殺して欲しいの?」
「たすけて・・ぼくを・・たすけて・・」
かつて・・こんな言葉を・・沙都子から聞いた時があった・・圭一が沙都子を叔父の手から引き離す為にみんな一致団結して行動していた時だ・・最後の仕上げ・・沙都子が自分で叔父の下を離れたいと初めて自分の気持ちを伝えた時の言葉だった・・
「大丈夫・・よ・・」
私はノアサの手をぎゅッと握った・・手は冷たかった・・異常なほどにひんやりとして

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