ヒグラシのなく頃に(消滅編)(クリスタルパロディンさん作) - 86 | ケステーズ - 二次小説・SS投稿

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ヒグラシのなく頃に(消滅編其の百三)

鷹野・・その名前には・・聞覚えがある・・たしか・・
「もしかして・・入江の所の鷹野なのですか?」
あっ、レナのいる病院で会った!
「うん、十年くらいに前になるかな?まだダム抗争が始まるずっと前、その当時私は八歳・・レナは七歳でやっと言葉を話せるようになったぐらい・・で一番年下だったのが・・六歳ぐらいのミナ・・3人でいつも遊んでたの」
「ぼくと沙都子はやっとオムツが取れたぐらいなのです・・」
沙都子は少し顔を真っ赤にしたがそんな雰囲気ではないと察すると出した拳を引っ込めた
「ミナってどんな奴だったんだ?」
魅音は相変わらずうつぶせのままだ
「んん?一言で言っちゃうと・・あれかな?・・もの凄く前向きな子・・」
「前向き?」
「うん・・わたしもだけど・・あの子・・笑ってる姿しか見たことないの、泣いたり怒ったりしたこと・・一回もなかった・・わたしさ、その当時結構荒れてて・・理由は一杯あったよ・・村の跡取りとか・・そのための心構えだとか・・そんな事ばっか続いたせいかな・・周りには同年代の友達なんてまるでいなくてさ・・みんな怖がってたんだね・・」
俺は・・自分のここに来る前のことを思い出していた・・
「そんな時ね・・わたしいつものように・・裏山にあった秘密の場所でぼぉっとしてた・・
そんな時・・あの子は来たの」

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