涼宮ハルヒの進級38(SOS団とは別のお話)
部室棟から出て、体育館に向かう。
体育館に着いたら、例のごとくバスケ部は練習をしていた。石塚の姿を確認できたのだが、真剣に練習しているから話し掛けるに掛けられない。
ぼーっ、と、入り口の扉によっかかっていたら、誰かが練習を抜けて、こっちに近づいてきた。どう見ても石塚だ。
「やっぱりお前か」
ハァハァ言っている。かなりお疲れの様子だ。
「なんか用?」
「いんや、暇だから帰りを誘いにきてやったんだが、すぐ帰れそうか?」
石塚は呼吸を整えながら、「無理だ」
だろうな。なんかコーチも読んでるし。
「すまんが、今日は一人で帰ってくれ」
顔の前で両手を合せる。
「今日もだが、わかった、そんじゃまたな」
石塚に、軽く手を振って、体育館を後にした。
下駄箱から靴を出そうとしたら、下駄箱に靴以外の物が入っていた。
下駄箱に入ってたそれは、何だか知らないキャラクターが描かれた封筒だった。それを手にとって、何気なく裏返してみと、何やら文字が書いてある。
朝比奈みくる
と、読める。
…誰だ?
……まさか!ラブレター!なわけないか。
誰だか知らないが、俺宛なので封を切ってみる。
やはり、中には手紙が入っていた。