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作者:SS投稿作品用

ヒグラシのなく頃に(消滅編其の百九十九)

「それを今からお話するのです・・」
そう言って私はさっきの御神体の所に戻った
「これは・・!」
「なんてこと!まさか・・これも・・ノアサさんが!」
沙都子も魅音もレナも・・圭一もやっぱり同じ反応だった
「座ってください・・今から・・ノアサの過去をお話しますです・・」
みんなは私を円にするように囲む
私は羽入を通して見たノアサのことを事細かに話した、
ミナとユユのこと、カジノで凄腕監視員をやっていたこと、廃品部屋のこと、ノアサのそこでの生活のこと・・大好きな人をその手で殺してしまったこと、そして・・・・・・・
アンサー・ド・ノアという悪魔に体と心を奪われたこと、そして起こってしまった惨劇、自分でも信じられないようなことを喋っているのだと思った、でも、誰もそれに疑いを持たなかった・・ただ、黙って私の話を聞いてくれていた
「・・ノアサはずっと逃げつづけていたんです、誰にも迷惑かからない場所を探して・・
世界中を逃げ回って、やっとここにたどり着いた・・」
みんなの沈黙が・・やけに重苦しく感じる・・最初に口を開いたのは魅音だった
「ミナ・・そんな事になってたんだ・・」
「ひどいね・・ひどすぎるよ・・そんなことって・・」
圭一と沙都子を見た・・
圭一の肩は震えていた・・・圭一は大好きな人を殺す苦しみを・・誰よりもわかってる・・
沙都子も一緒だったノアサにとってのミナがいたように、沙都子には悟史がいたから、
もしかしたらノアサの苦しみを今、一番わかってるのは沙都子なのかもしれない
「ゆるせねぇ・・ゆるせねぇよ・・そいつら・・」
圭一の声には怒りがこもっていた
「ノアサは・・いえ、アンサーは全てを消す気です・・あの子の意思と関係なしに」
「全てを消す?」
「雛見沢の人間を・・消滅させる・・」
突拍子もない・・ホントに・・自分で何を言ってるんだと思う
「夢みたいな話・・信じないならそれでもいいのです・・でも・・あの子はそれが嫌だった・・親しくなったみんなが消えてしまうのが・・だからひとりで逃げた・・また逃げて・・今度は追いかけてこないように・・・・・・・あの子は最後まで・・優しい・・」
泣きそうになった瞬間・・レナが腕で制止する・・




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