ヒグラシのなく頃に(消滅編其の百二十四)
「えっと、なかっ・・」
「ふーん、ノアサはこんなのが好きなんだ・・」
「えっ?」
「くすくす」
いたずらっぽく笑ってる・・えっ、なんで?手に何か・・持ってる・・えっ?
「それ・・まさか・・」
少しだけ、ちらっと見えたのは雑誌だった・・・そして、その題名は・・
「魅惑のバスト百連発・・夏を先取り!」
急に顔が熱くなっていくのを感じる・・てかっ、宗さん!何入れてんだぁ!
だめだ女の子に見られた・・しかもこんな小さな子に・・
「圭一はもっと隠すのがうまいんだけど・・ノアサは大胆ね、くすくす」
「ちっちがう!そうじゃ!」
ろれつが回らないこんな時に!
「くすくす・・なんなら触ってみる?」
「えっ・・・?いや・・えっ・・」
また・・思考停止・・・何をイッテルンデスカ?コノコハ・・・
「梨花ぁ、ちょっと飲みすぎなろですよぉ・・」
羽入も少し酒が回ってるみたいだ
「うるさいなぁ・・今は気分がいいの邪魔しないでよ」
「あうあうあう」
「大体アンタのアプローチの仕方・・消極的すぎんの、モノにしたいならもっと強引にいかなきゃね」
「強引にって何する気なろですかぁ!りかぁぁ!」
私は完全に固まってるノアサのヒザにそっと頭を置き寝たふりをする・・
「みぃー・・」