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作者:SS投稿作品用

ゼロと双剣の使い魔 30

何かがおかしいことに気づいた。
今たしかに言葉が返ってきた。
ここにはロイドとこのドラゴンしかいないのにだ。
つまり・・・
「・・・おまえ、話せるのか?」
「きゅい!?し、しまったのね!!」
ドラゴンは必死に首を横に振る。
「いや、今しまったって言ったじゃん・・・」
「きゅ、きゅい〜〜〜」
「・・・もしかして、隠してたのか」
「きゅい」
ドラゴンはこくりと頷いた。
「・・・はは、大丈夫だって。隠してるんなら誰にも言ったりしないから」
「本当なのね?」
「ああ、本当だ」
ロイドはにっと笑って見せた。
「よかったのね。おねえさまに知られたらお仕置きされるところだったのねきゅいきゅい」
安心したのか今度は普通に話してきた。
「おねえさま?他にもドラゴンいるのか?」
ロイドはこの一週間この学園にいたが、ドラゴンなんてこの一頭しか見たことなかった。
「違うのね。おねえさまは、私を召喚した人なのね」
「それって、タバサのことか?」
「そうなのね。おねえさまなのね」
「ふーん、あ、そういえばお前ってなんて言うの?俺知らないからなんて呼べばいいかわからないんだけど」
「きゅい、シルフィードなのね。おねえさまが付けてくれたのね、きゅいきゅい」
シルフィードは見てわかるくらいうれしそうにきゅいきゅい言っている。
(シルフィードって名前そんなに気に言ってんのかな)
「そっか。俺はロイド・アーヴィングって言うんだ。よろしくな」
「よろしくなのね、きゅいきゅい」
それからロイド達はたわいもない話をした。
ロイドの世界のことが多かったと思う。
しばらくして、ロイドとシルフィードは眠りについていった。




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