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作者:SS投稿作品用

ゼロと双剣の使い魔 26

「オールド・オスマン」
「うむ」
「やはり、彼が勝ってしまいましたね」
「うむ」
「ギーシュは一番レベルの低いドットメイジですがあそこまで圧倒的だとは・・・。それに彼が使ったあの技、あれは風の魔法でしょうか?威力的にいえばトライアングルクラスに匹敵する威力です。しかし、ディテクト・マジックでは彼は確かに人間だったはず・・・」
「・・・いや、あれは魔法ではないじゃろう。あれほどの威力じゃ。あれが魔法なら離れたここにおっても少なからず魔力を感じるはずじゃろ。しかし、まったく感じることはなかった」
「ではあれはいったい・・・ガンダールヴとしての力はあらゆる武器を自在に使いこなすことができることだったはずです。しかしあの力は・・・」
「うむむ・・・」
コルベールはオスマンを促す。
「オールド・オスマン。さっそく王宮に報告して指示を仰がないことには・・・」
「それには及ばん」
オスマンは、重々しく頷いた。
「どうしてですか?これは世紀の大発見ですよ!現代に蘇ったガンダールヴ!」
「ミスタ・コルベール。まだ彼がガンダールヴと決まったわけじゃない。彼の使った力ももしかしたらガンダールヴとしてではなく彼自身の力かもしれん」
「それは・・・そうですが・・・」
「それに、もしガンダールヴというならよけい王室のボンクラどもに渡すわけにはいくまい。そんなおもちゃを与えてしまっては、すぐに戦の道具にでもされかねん。それは望むところではなかろう?」
「そうですね。学園長の深謀の深さには恐れ入ります」
「この件は私が預かる。他言は無用じゃ。ミスタ・コルベール」
「はい!かしこまりました!」
(・・・もっとも、王宮に連絡したところでロイド君程のものが素直に戦の道具になるとは思えんがの)




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