鳥人機装バーニングファルコン(序章)
我々がいるこの次元は3次元と呼ばれている。そう次元は我々が暮らしているこの3次元以外にもあるのだ。我々が暮らす地球は太陽系に属する1つの惑星であり、また3次元に存在する惑星の1つに過ぎない。我々がいる3次元も合わせて全部で11の次元が存在する。その11の次元を全支配しようとする悪の組織があった。悪の帝王・ダボラー率いる次元侵略組織“ネダル”だ。“ネダル”は次々と次元侵略を始めた…。
(8次元バート゛・フリー)
「ワシ長官、我が次元が侵略されるのももう時間の問題です」
キャップのジャックがベースルームのテーブルを叩きながら嘆いた。他の者も深刻な顔つきで長官のワシを見つめた。モニターには“ネダル“の戦闘母艦を始め戦闘機が“バート゛・フリー”の街並みを破壊する映像が映し出されていた。
ここ8次元“バート゛・フリー”は現在、“ネダル”の侵略によって支配されようとしていた。
「長官、アラン博士から通信です」
「繋いでくれ」
と、低い声でワシは言った。
「長官、見つけました。3次元の人間なら結晶光と融合できます!」
「本当か!?」
「はい。ただし50%の確率です」
「50%か…。よし、賭けてみよう。キャップ、すぐにリュック達を」
「はい」
そう言うとキャップのジャックはリュック達5人をベースルームに呼び集めた。「3次元人のDNAが結晶光と融合可能らしい」
「本当ですか、長官!?」
「ああ。ただしアラン博士の話しによると50%の確率だそうだ」
「50%…ですか」
「そうだ。しかし他の次元の者は結晶光と融合化できない。なら、私はこれに賭けてみようと思う」
ワシは額にしわを寄せてリュック達5人を見た。
「わかりました。1%でもあるなら俺達も賭けてみます」
「うむ。すぐに用意してくれ」
「ラジャー」
リュック達はベースルームを出てディメイション瞬間移動装置へと向かった。「おう、来たか」
「博士、すぐに次元瞬間移動を」
「必ず、スペクターを連れて戻って来るぜ!」
「頼んだぞ」
そう言うとアラン博士はレバーを下ろしスイッチボタンを押した!
「ディメイション瞬間移動装置、発動!」
ディメイションホールが開かれリュック達5人は光の中へと包まれ姿を消した。“頼んだぞ。なんとしてもバート゛・スペクターを見つけてくれ”
ワシはモニターを見つめながら呟いた…。