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作者:SS投稿作品用

仮面ライダー電王〜千の偽り、万の嘘、たった一人の君の幻〜31

ーゆったりと流れ続ける平坦な日常…
いつもの場所があって、いつもの人たちがいて…でも…それは決して"絶対"じゃないってことー


[ミルクディッパー]
【大丈夫かよ、良太郎】モモタロスがカウンターに突っ伏したままの良太郎を覗き込む。実態のないモモタロスは地面から上半身だけが出て、足元から良太郎を見上げていた。

「…さすがにちょっとキツいかな…でも…お店ずっと休んでたから手伝わなきゃいけないし…」 顔は伏せたまま…相当疲れているのだろう、すぐに言葉も途切れる。

【いつまでこんなこと続ける気だよ】

「だから、バレンタインが終わるまで…彩ちゃんの頼みだもん…それに」
最後にそう付け加えると良太郎は何か考え込んでいるのか視線を落とした。
【…それに?】
「なんか変なんだ…彩ちゃん…上手く言えないんだけど…」
良太郎は胸の奥に引っかっている"何か"が気がかりでしょうがなかった。
【だから、その"約束"ってヤツの為なんだろ。】「そうなんだけど…何か他にある気がして…」
あの事故から何かが変なんだ…

【お前は気にし過ぎなんだよ。別に何も起きないって…】
そこまで言うとモモタロスの口は動きを止めた。
【あ゛っ】

「…え?」



ーそれは…もう動き出していたのかもしれない…ずっと前から…ー




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