特捜戦隊デカレンジャーSPIRIT(#04)
「そこまでよ、怪重機」
美波は、すぐにコクピットのレバーを引いた。だが、相手の機体に両腕、両足を巻き付かれ、動きを封じられてしまう。
「あっ!」
だが、何故か余裕顔の彼女。一体何をしようというのか。心配する他の隊員たち。
「大丈夫なんですかね、あの子。」
ドギーが口を開いた。「大丈夫だ。心配するな。」
美波は、シートの横にあるスイッチをいじり始める。
「見ててよ〜、驚かないでね。」
先程封じられた部分が赤く変わる。どうやら、エネルギーを貯めているようだ。
「バリーン!」
鎖は錆びてバラバラに砕け散った。
「私を倒すなんて100年早いわよ。」
今度はビームを乱射されるが、圧倒的な速さでよけて行った。
「は…早い。」
「あれだけの技術を身に付けているとは、一体何者なんでしょうね。」
レイルと共に戦っていた隊員たちも唖然である。
「一体何故デカバイクが…。」
「しかも、かなり動きが速い、まるでレイルが乗っているようだ。」
「今度はこっちから行くわよ!近藤家の力、見せてあげるわ!」
やはり自信過剰な彼女。今度はシートの脇にあるスイッチを押した。すると、期待の背中部分が離脱し、強力ビームを発射する。相手はバリアで立ち向かうが、すぐ貫かれてしまった。穴が無数に空く相手の機体。同時に両足も切られてしまう。そして今度は空手技で機体を投げ飛ばした!「デカバイク、一本背負い!」
すると、地面に強く激突した衝撃でコクピットに裂目が。
「デリートは許可されているのよね、トドメよ!覚悟しなさい!」すると彼女はキーボードを出し、圧倒的な速さで打ち始めた。