ヒグラシのなく頃に(消滅編其の百八十三)
「最初はね・・自分が言ってもないことを口走ったりするだけのホント単純なものなんだ、
でもね・・次第に体の各部がしびれてくる、ほら、畳とかに長時間座ってるとしびれてくるでしょう?あれと同じ・・そしてだんだん体をアイツに奪われる・・・」
「アイツ・・?」
「アンサー・ド・ノア、神と等しき・・悪魔・・・僕の・・呪い」
「それで?」
「僕は1人になった時・・唯一の話相手が・・そいつだった」
(ねぇ、ボク・・どうしたらいいの?)
(何を・・悩む必要がある・・お前は自分の正しいと思ったことをすればいい)
(正しいと思ったこと?)
(ミナが欲しいんだろ?奪い取ればいい・・)
(奪い取る?)
(そうだ、僕はそのためならいくらでもお前に力を貸してやる)
(僕を救ってくれる?)
(ああ救ってやる・・だから、思え・・ミナが欲しいと、ミナの体、心全てが欲しいと)
(欲しい、全てが・・欲しい・・)
(そう、それでいい)
「やがて・・君が知るあの時にたどり着く・・あいつはこの世界を消すまで・・これを・・やめない・・あんなこと思わなきゃ・・・・ゴメンね」